9月4日(土)

野田さんの赤鬼ロンドンバージョンを観る。内容を把握しないまま、
英語の台詞で大丈夫か?と思ったけど女性二人でブースの中から
同時通訳をしてくれるイヤホンガイドがあるので安心。いやー、
良かったんです。これが。野田さんの舞台はどこか重たすぎない
せつなさやひたむきさが感じられたり、言葉が綺麗だったりして
大好きなんだけど、耳にする言葉の音が違ってもやっぱり情緒を感じるし、
演じる役者さんの国が違ってもとてもピュアなものが感じられて物語の
終わりには出演者全員がとても美しく見えてぐっときた。カーテンコールの
拍手は派手なノリではなかったけど静かに静かに何度も続いた。
なんていうんだろう、この空間から離れたくない、みたいな。穏やかな
カーテンコール。素敵ですよ。本当に。羨ましいですよ。あの拍手。
もう観てっ!これ読んで興味持った人。感動は言葉では表現できません!
だけど趣味が一緒かはわかりません!タイバージョンはまたまた違う
エネルギーがあるそうな。どんなん?観たいわー。鈍獣もナイロンも赤鬼も、
それぞれ違った魅力があって、素敵なもの観れるとホント幸せ。
まぁ自分も頑張れよって事だな。やっぱ。

9月13日(月)

京都弁の台詞で気分は駅前留学なこの頃。関西長かったでしょーと、
良く言われるけどあっちらの言葉は北海道から九州までぜーんぶ
混ざってる宝塚弁だからね。いつ頃からか私なんて一応東京出身者
のくせして標準語がもうナマってるって言われる怪しい人だから。
イントネーションなんてもうぜんっぜん自信ないからっっっ!ま、力んで
自慢しても仕方ない事だけど。おかげさまでいつも書き込みが少なく
美しいと、ほとんどイヤミに言われる私の台本は上・下・斜めの矢印だらけ。
書き込み、書き込み、書き込みだらけでございます。しかし色悪というのは
なかなか結構なもんですね。我慢しなくて良いからストレスが溜りません。
まぁまだまだイントネーションで首を傾げる日々だけど。

9月18日(土)

相変わらず、京都弁駅前留学中の身です。啖呵をきろうとしつつもいきなり
発音の壁に阻まれ、やけにスローな日本語にキル・ビルUみたいな私です。
ああ、そんな日々なのに、カヲルばーさす轟天観てうちわ振り振り笑っちゃったり、
赤鬼・タイバージョンを観てぷるぷる泣いたりでホント、幸せに忙しい。そういえば
バーサスにもるーしー・りゅーさんいたなー。 赤鬼もですね、同じ作品なのにこうも
変わるものなのかと。ロンドンバージョンも本当に素敵だと思ったけど、タイはタイで
地にすっくっと立つ人達の強さと儚さにノックアウトです。あーまたもやだけど、もうっ!
観てっ!!思い出すだけで鼻につーんとくるこの感じ。もう言葉になんてできません!
しっかし、ここまで個人的に盛り上がってるのに三部作最後の日本語バージョンが
名古屋にいる為観れないんだよー。どんな風になるのか興味あるんだけどな。残念。


9月29日(水)

名古屋です。舞台稽古一日目。大雨の夜です。
ナイロンのズボンをはいていたんだけど、宿に着く頃には
漁師のようでした。重みも増したし。ほんっとに。
台風が勢力強めない事を願うばかり。