2008年5月16日(金)


おっと!もう五月も真ん中になってますな。
リーディング公演も二本目を迎えております。
面白いもので演出家によってリーディングの形態も
様々な考えがあるので、新作公演三本やってるのと
同じ感覚になってます。ま、台本は持ってるけど。
今はゲネプロ終わって本番前のほっこりタイム。
昨日、今も仲良くして貰ってるヅカ時代の下級生に
ベイビーが産まれたので病院に行って初対面してきました!
得体の知れない、親戚筋でもないおばちゃん誕生。
きっとこのベイビーの周りにはそんなおばちゃんが
いっぱいなのよ〜。と、言いながら抱っこ。
生後まだ四日。なんかたまにヨーダのような顔にも・・
見えたりして。手も足もにょきにょき長くて、
良く直立体勢で延びをする。そのまんま熟睡したりするので、
その格好はペンギンみたいだ。なんとも可愛い、
ちょっとジャンボな男の子。女子の中ではかなり大きめに育った
ベビママと私は、「私達もこんなだったのよ〜。親ってえらいねー」
と今更ながら感謝する。本当にこんなに立派に育ててくれて。
ありがたや〜。「今から何が危ないとか教えてくの大変だね」
と言ったら、「ほんとほんと、これが大きくなるんだ〜って
思うとすごい!」と答えたベビママ。
「あれ?なんかママになって神経質じゃなくなったんじゃない?
前だったら不安、不安!って騒いでそう。」と、私。
「そうなんです〜、前の私だったら絶対ギャーギャー騒いでますよね。
でも、なんか落ち着いてるんです。」もう既に母は強くなっているらしい。
そして赤ちゃんを抱っこしながら、ご主人が付きっきりで録った
ベイビー誕生迄のビデオを見せてもらう。失神したりいろいろ大変そう
だったけど赤ちゃんが産まれた瞬間、お医者様に「元気?元気なの?」
とか細い声で聞いたベビママに泣かされた。本当に良かったね。
「次は女の子が欲しくなるんじゃない?」と言ったら
「もうすご〜く欲しい!」と言っていた。なんかあの痛みはもうイヤ、
と言う人が結構いる中ですぐに「欲しい」と言ったベビママに
ものすごく感心し、感動したのでした。天使に会えて、私も嬉しかった。











2008年5月31日(土)


なんだかもう梅雨入りか?みたいなお天気続きの
五月末でございますね。先日というよりもう先週末
ですけど、シアター・トラムリーディング公演
「日本語を読む」お越し頂いてありがとうございました。
我がお客様の中にはリーディングは苦手!という方も
沢山おいでなのではないかと・・座って読むならいっそ
動いて芝居にしちゃってくれればいいのに・・と
お思いの方もいらっしゃるのでは。演じる側も多種多様。
動きたくてウズウズする人。動かないけどストレスを感じる人。
動かないはずがつい動いちゃう人・・今回は三人の演出家さんに
出会って三人の作者による戯曲を読みました。
日本人の持つ、たくましさ、強さ、純粋さ、脆さ、儚さを
読みながら感じていました。戦争を身近に感じ、
国が変わっていく中で生きてきた方達の匂いなのでしょうか。
今を生きる私達も強いところはあると思うけど、物凄く根強い、
骨太な印象を受けました。そして、どの戯曲も読んでいて
新鮮でした。各作者の持つ個性が言葉に現れていてとても
面白かったし、日本語の美しさと言葉の持つ威力にハッ!と
させられました。、脚本を持ちながらの舞台でも、動きのない分
しっかりと伝えたい事が沢山あって、様々なニュアンスを
つけたいと切に思いました。言葉を言う時の丁寧さは普段の
公演より緻密かも・・なんて自分に苦笑した時、ハタと思った事が。
「あれ?もしかして動くという事は舞台に立つには大事な事だけど、
体を使って表現できる分、勝手に自分で満足しちゃって演じた
気分を味わってるかも・・」と、いきなり冷や水を浴びた思いに。
いやいや、別に今までだって勿論自分なりに一生懸命やってた
事には間違いないのだけど、なんなんだろうか、やっぱり聞くと
いう事や声を発するという事、感情の起伏にいつもより物凄く
敏感になってる私を自分で感じてたんだろうか。
愚鈍な自分は気付かぬところで、動く事に気をとられ
「ながら言葉」を多々発していたに違いない。ムム。
「語る」と「動く」、その両方が本当に上手く重なったら
それはやっぱりすごいんじゃないのさっ?!目指せ、目指せ!
と今更ながらに気付かされるのでありました。
そして作品毎に感性の違う演出
家に出会えて嬉しかった。三作分の人物を生きるというのは
動かない分、様々なエネルギーが自分の体の中にぐるぐる渦巻いて、
本番の緊張のせいもあるのでしょうが、終わると言い様のない興奮、
その後妙なぐったり感に襲われておりました。
で、「案外私、リーディング好きみたい。」と、にんまりするのでした。
今回の喜びはもう一つ、トラムデビューでありましょう。
大好きな劇場です。次は是非お芝居で・・むふふふ、キラーン